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光る糸とは?遺伝子組換えカイコの飼育実験が群馬県蚕糸技術センターで始まる!

      2015/12/08


6日のTBS「がっちりマンデー!!」では、「儲かる糸」というテーマで放送される予定です。

その中で「光る糸」が紹介されるのですが、この光る糸は何から作られているのでしょうか?

 

その答えは「カイコ」です。

 

現在、養蚕業界では「光るカイコ」が注目されています。

すなわち、遺伝子組換えによって蛍光色に光るようにプログラムされたカイコのことです。

こうした遺伝子組換えカイコから得ることができる糸も、カイコと同様に光を当てることで蛍光発色する特性を持っています。

遺伝子組換えカイコは、より安価な化学繊維が多く使われている繊維業界の中で難しい経営を強いられている生産者にとって、新しい活路となる可能性を秘めています。

さらに、発光する繊維はファッション界において新しいアイデアをもたらすことが期待されます。

2014年から2015年にわたって東京上野で開かれた「ヒカリ展」では、光る生糸で作った十二単風の衣装やドレスが展示されるなど、実用化に向けて努力がなされています。

 

こうした期待の一方で不安もあります。

7月に農業生物資源研究所と群馬県蚕糸技術センターで遺伝子組換えカイコの飼育実験が始まるという報道もありましたが、光るカイコは、通常のカイコにクラゲやサンゴなどの蛍光させるための遺伝子を組み込んで作られます。

こうした遺伝子組換えに対しては、従来から大きな懸念がありました。

それは、遺伝子組換えを行うと、自然界には本来存在しない遺伝子を作り出すことになり、生態系への人間の介入になるという懸念です。

今回のケースでは、カイコは人間に完全に家畜化された生き物で野生では生きられないため、遺伝子組換えカイコに関してこうした生態系への影響を心配する必要はないでしょう。

しかし、仮に遺伝子組換えカイコが成功を収めたとしても、光る繊維誕生の立役者である遺伝子組み替え技術のさらなる応用には慎重であるべきだと思います。

 

遺伝子組み替え技術は、技術の進歩によってますます実用的な技術になってきました。

遺伝子組換えカイコのケースのように、多方面で新しい可能性を開拓する力を秘めており、魅力的な技術であることは間違いありません。

しかしながら、遺伝子組み替えが地球環境や人間の健康に与える影響には、未だ不明なことが多くあります。

さらに、遺伝子組換えカイコのような特殊なケースのように、こうした影響が予想されない場合でも、人間が自然に手を加えることに対する倫理的な問題が残されています。

遺伝子組換えカイコによって紡ぎ出された光る糸の美しさに魅了されつつも、背後で活用された遺伝子組換え技術の可否について考えることも大切なのではないでしょうか。


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