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キタホウネンエビ NHK「さわやか自然百景」で石狩砂丘の海岸林に生息する生きた化石を紹介!

      2015/12/31


19日のNHK「さわやか自然百景」では、北海道 石狩海岸 初夏というテーマで放送される予定です。

その石狩海岸には砂丘が連なり、石狩砂丘の海岸林にある水たまりには世界で2ヵ所しか確認されていない貴重な生き物であるキタホウネンエビが生息しています。

 

キタホウネンエビとは甲殻類の一種で、石狩砂丘の海岸林と下北半島の一部でのみ生息が確認されています。

エビと名前はついていますがエビの仲間ではなく、ミジンコの仲間です。

体長は1.5~2センチぐらいで、11対の足を持っており、背中を下側に向ける特徴的な泳ぎ方をします。

生息しているのは雪解け水が窪地にたまって一時的にできる水たまりの「融雪プール」のみで、生息が確認できるのも融雪プールができる4月から5月に限られています。

甲殻類でありながら甲殻を持っていないため「生きた化石」とも言われています。

 

キタホウネンエビの幼生は、融雪プールができるとすぐに確認できますが、すべての融雪プールにいるわけではないので注意してください。

成体になるまでには3週間ほどかかり、融雪プールが干上がるころに死滅します。

卵は大きさ0.4ミリ程度の球形で、乾燥や気温の変化に強いため、夏の暑さや冬の寒さを乗り越えることができ、翌年に融雪プールができるとそこで孵化するようになっています。

ただ、すべての卵が翌年に孵化するというわけではなく、数年後に孵化するものもあるようで、種の保存に一役買っているとされています。

キタホウネンエビが生息する融雪プールは、石狩砂丘と紅葉山砂丘の間にある砂丘林にできるのですが、問題はこの砂丘林が開発のために減少していることです。

石狩砂丘と紅葉山砂丘の間は約5キロで、かつてはこの部分がすべて砂丘林だったのですが、現在は石狩砂丘から1キロ程度しかありません。

また、石狩湾新港に近い砂丘林では放水路などの建設に伴い、融雪プールができなくなっているとの報告もあります。

このため、以前に比べて生育域が大幅に減少してしまっているのが現状です。

また、下北半島に生息しているものは青森県のレッドデータブックで「Aランク」に指定されており、県内では絶滅の危機に瀕しているとされています。

札幌市豊平川さけ科学館や、石狩市の石狩浜海浜植物保護センターなどで展示されていることがあります。


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