奈良時代の文化や天皇について学ぶなら、里中満智子の歴史漫画作品がおすすめ! | ホット一息。

ホット一息。

ホットな話題を、一息ついてるあなたへ

*

   

奈良時代の文化や天皇について学ぶなら、里中満智子の歴史漫画作品がおすすめ!

      2016/01/04


里中満智子の古代史歴史漫画「女帝の手記」は、時代考証もしっかりしていて、キャラクターも魅力的に描き分けられていて、奈良時代について知ることができ、いい勉強になるのでおすすめです。

聖武天皇と光明皇后の娘である安倍内親王が、藤原氏の血筋を継ぐ皇族として、孝謙天皇・称徳天皇と、2度にわたって天皇になるのですが、彼女の人生と、奈良時代の数々の争乱や陰謀、権謀術数渦巻く時代背景が描かれていきます。

若い頃は野心家の藤原仲麻呂に惹かれ、彼と母親の光明皇后の言いなりになっていた安倍内親王ですが、やがて、人を疑うことを知らない素直な人柄の僧侶・道鏡に出会い、真実の愛に目覚めるとともに、天皇としても改革をめざす意志の強い真の天皇になろうとしていきます。

政争と陰謀の渦巻く奈良時代の宮廷にあって、天皇であるがゆえに一生独身であることを強いられた彼女は、孤独な権力者であって、そういう彼女にとって、道鏡の素直で汚れない人柄が救いとなり、心の慰めになった、ということが、とても説得力ある設定になっていました。

歴史上のイメージとしては、女帝と道鏡の恋愛はスキャンダルであり、道鏡は女帝をたぶらかしたいかがわしい悪僧として伝えられているのですが、それは、二人の関係が藤原氏にとって都合の悪いものだったからで、後世の勝利者となった藤原氏の立場から見て、二人の恋愛は下劣なものということにされてしまった、という風に里中さんは解釈しています。

道鏡のキャラクターはピュアで素直な男性になっていて、女性を支えてくれるタイプです。

「ベルサイユの薔薇」のアンドレのようなタイプかもしれません。

一歩下がって女性を見守り、支えてくれる男性像というのは、キャリア系の女性が多くなった現代においては、求められる男性像なのかもしれません。

女帝や女王などには、こういうタイプの男性が似合っていると思います。

この道鏡のキャラクター設定は、かなり現代的なものだと言えるのではないでしょうか。


 - 雑談記事 , ,


error: Content is protected !!